目に見える結果と目立たない効果的な仕事。ミャンマー戦で日本の全5ゴールに関与した1トップ小川航基の“引力”を読み解く
数字に残る仕事をしたのは素晴らしい
そこからしばらく追加点が決まらない状況で、森保監督は4枚を交代したが、システムは3-4-2-1のまま、しかも1トップの小川はそのまま出続けた。 3点目がもたらされたのは75分。小川によるゴールだった。後半途中から右シャドーに投入された鈴木唯人を起点に、右ウイングバックの相馬勇紀が中に切り込みながら左足でクロスを上げると、小川がタイミング良く相手のマークを外して得意のヘッドで合わせた。 さらに83分、自陣のビルドアップから、アーリー気味に出した相馬のクロスが相手ディフェンスに当たると、そのこぼれ球に対し、小川がノートラップでターンしながら左足で捉えてゴール右に流し込んだ。 そして後半アディショナルタイム、左シャドーにポジションを移していた中村による、ダメ押しとなるゴールをアシストしたのも小川。ボランチに投入された板倉滉の楔のパスを受けた小川の粘り強い落としだった。 終盤はミャンマーも前半に比べると、やや間延びしており、小川が直接フィニッシュに関わりやすくなっていたのは確かで、3、4点目のゴール、5点目のアシストという数字に残る仕事をしたのは素晴らしい。 しかしながら、その前に3-4-2-1の最前線で、地味ながら効果的な仕事をこなしたことは、森保監督や代表スタッフの評価につながるはず。おそらく次のシリア戦は上田綺世が1トップで起用されると予想されるが、小川が目に見える結果、目立たない仕事の両面で価値を示したことにより、さらにFWの競争がハイレベルで、激しいものになっていきそうだ。 文●河治良幸
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