自宅で妻を包丁で刺して殺害した罪 初公判で男は「妻を殺してはいない」と無罪主張 岡山地裁
KSB瀬戸内海放送
岡山市の自宅で妻を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判が始まり、男は無罪を主張しました。 【写真】事件があった住宅 岡山・南区 2023年1月
起訴状によりますと無職の大山徹被告(73)は、2022年12月31日の夜から翌日の未明にかけ、岡山市南区の自宅で妻の恵子さん(当時73歳)の胸を包丁で刺して殺害した罪に問われています。 7日の初公判で大山被告は「私は妻を殺してはいない」と起訴内容を否認しました。 裁判の争点は、大山被告が恵子さんを殺害したかどうかと被告の責任能力の有無です。 検察側は冒頭陳述で「恵子さんは寝室で寝ていたところを刺された」「凶器である包丁は隣の部屋から見つかった」「被告は犯行後、消防への通報で女房を刺したなどと話し、現場でやり取りもでき責任能力はあった」などと主張しました。 弁護側は「恵子さんは大山被告との生活に精神的に疲れ自殺した」「万が一、被告が刺したとしても、当時は飲酒の影響で異なる人格になっていて心神喪失状態だった」と無罪を主張しました。 裁判は6月24日に結審する予定です。
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