アントニオ猪木の入場テーマ曲が鮮烈デビュー!【週刊プロレス昔話】
週刊プロレスでおなじみのプロレス評論家・流智美さんがアントニオ猪木の戦い、一挙一動をマニアックな視点で詳述した書籍『猪木戦記 第3巻 不滅の闘魂編』(ベースボール・マガジン社)が大好評発売中だ。 【写真】公衆の面前で衝撃…アントニオ猪木、暴漢に刺される! 左耳の後ろを10針縫う
1977年8月2日、日本武道館で猪木はマーシャルアーツのザ・モンスターマンと対戦。まず大会開始時間の午後6時半にレコード会社の宣伝部員がリングに上がり、「今日の試合から猪木選手はテーマ曲に乗って登場してきます。曲名は『炎のファイター』です。我が社から8月20日に発売されますので、どうぞお買い求めください」と抜け目なくキャンペーン。 この年は3月に全日本プロレスでミル・マスカラスのテーマ曲として『スカイ・ハイ』が使用され大ブームとなっていたことで、新日本プロレスとしては巻き返しを図る必要があった。その起爆剤が、モハメッド・アリから友情の証として贈られた名曲『炎のファイター』だった。 この曲に乗って初めて登場した猪木はモンスターマンと異種格闘技戦史上に残る名勝負を展開。猪木終生の入場曲『炎のファイター』は最高のテーマ曲デビューを果たした。
週刊プロレス編集部