復興へ党派超え議論 衆院正副議長の額賀、海江田氏来社
●15日に被災地視察「現場の悩み聞く」 衆院の額賀福志郎議長と海江田万里副議長は14日、北國新聞社を訪れ、飛田秀一名誉会長と懇談した。15日に能登半島地震の被災地を視察するのを前に、額賀氏は「国は復旧、復興の重要な部分をフォローしていく必要がある。現場を見て、現場の方の悩みを直接聞き取りたい」と意欲を述べ、創造的復興に向けて国会で党派を超えた議論を促していく考えを強調した。 衆院の正副議長がそろって視察に訪れるのは異例。額賀氏は被災地で水道や住宅の復旧が遅れている状況に触れ、「能登が置かれている状況をよく見て、考える必要がある。百聞は一見にしかずだ」と述べた。 東日本大震災後、自民党の復興加速化本部長を8年間務めた経験から創造的復興の重要性に言及し、「首長には将来どういう市や町にしたいかを考えながら復旧に取り組んでほしい。今の悩みや問題も生の声で聞かせてほしい」と語った。 海江田氏は「2人で訪れることで国会での議論を促すとともに、被災地を忘れていないというメッセージを伝えたい」と話した。 両氏は15日、輪島市で石川県漁協輪島支所や朝市通り、輪島塗の仮設工房を訪れた後、珠洲市で津波が襲った宝立町海岸を視察し、珪藻土事業者と面会する。金沢市では輪島塗の事業者と懇談する。