メジャーは近くなったけど、投げた、打った以外の魅力を見せたい【大島康徳の負くっか魂!!】
球界にもグローバル化の波
投打の「二刀流」をプロ野球界で実現させ、メジャーでも認めさせた大谷翔平[現エンゼルス、写真は日本ハム時代]の存在は、野球界の人の意識にも変革をもたらした
今週号は、プロ野球界のこの10年を振り返っていく特集だとのことなので、このページでも、この10年間のプロ野球界の変化などについて、思うところをお話ししていきたいと思います。 この10年の野球界の変化で、一番大きいのは、世の中の動きと同様、野球界のグローバル化がより進んできた、ということでしょう。その源流は、野茂英雄をパイオニアとして、イチロー、松井秀喜と続いたところにありますが、WBCなどの国際大会も増えてきて、選手の中の、アメリカその他、海外への意識が大きくなってきた。日本の野球界だけでは飽き足らず、メジャーで自分の実力を試したいと考える選手が非常に増えた、というのが、大きな変化ではないでしょうか。 以前は、選手が「メジャーに行きたい」と言っても、なかなか球団のほうがそれを認めなかったものですが、近年はそうでもないところも出てきていますから、選手も動きやすくなったと思います。 野球界の人たちの意識を変えた、という点では、これも日本からメジャーに移った選手ですが、大谷翔平(現エンゼルス)という存在が出たことも大きかったですね。「二刀流」という概念を野球界に定着させ、それをメジャーにまで認めさせた。おそらくこれによって・・・
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週刊ベースボール