「30万円の給料でも“億り人”になれる」資産8億円超え“元消防士投資家”が教えるお金の基本運用方法…「ガチホに最適」な株とは
「生活費を配当収益や株主優待でカバーしたい」と考える人は多いだろう。だが、どの銘柄を選ぶべきか、投資を始めるタイミングはいつがいいのか、不安はいくつもある。今回クローズアップするのは、40年以上の投資歴を誇る、かんち@握力おじさん氏(X:@kanti990)。現在の資産約8億円、年間配当金2000万円超、保有銘柄約600銘柄を誇り、自身の著書では、投資初心者からベテラン投資家までが参考にできる「高配当株」への投資術を公開している。 みんかぶ短期連載「資産8億円・年間配当2000万円超えの個人投資家が教える、ガチホでお金が増える高配当投資術」第2回は、かんち氏の銘柄選定の方法について話を聞いた。
毎年5%以上成長していれば買う価値アリ
――かんちさんの銘柄選定について教えてください。 まず「マネックス銘柄スカウター」で配当利回りの高い順に並べて、その中からそこそこ伸びそうな銘柄を選んでいますね。 例えば、商社株や銀行株で割安で利益が出ているのにもかかわらず、高配当になっていれば絶好の買い時なので、逃さずキャッチしています。また、マネックス銘柄スカウターでは企業の10年間の業績が見られて、売り上げや利益が棒グラフになっています。そして、右肩上がりの銘柄は候補に入ります。 そうした銘柄は、急に業績が悪くなったりすることもあまりないので、ガチホに最適ですね。加えて、指数が高くなければなおいいですね。 ――第1回でご紹介いただいた、いわゆる“値上がりする高配当・優待株”ですかね。 そうですね。とはいえ、必ずしも高成長である必要はなく、毎年5%ずつくらい伸びている銘柄でもいいんですよ。結局、企業にキャッシュが貯まっていたり、財務状況が改善していたりすることは、株価上昇の要因となりますからね。 私のポートフォリオの例をあげると、イエローハット(9882)やE・Jホールディングス(2153)は、利益と売り上げを伸ばしつつ、配当も年々増えているという理想の銘柄ですね。 分散投資をしていても、ポートフォリオを上記のような銘柄で固めておけば、結果的に増配して株価上昇も見込めるので、損はしなくなると思います。 ただ、資金が少ないうちは退屈なんですよ。なぜなら、資産が爆発的に増えるわけではないからですね。基準としては、5年で1.3倍~1.5倍くらいになるくらいの銘柄を、コツコツ貯めていけばいいんです。