【ガンダムSEED】「まだ終わらせんよ!」フィナーレ舞台挨拶が開催
映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の全国規模での劇場上映が5月23日(木)で終了することをうけて、フィナーレを飾る舞台挨拶がキラ・ヤマト&カガリ・ユラ・アスハの誕生日でもある5月18日(土)に東京・丸の内ピカデリーで開催された。この日は全国335館の劇場でのライブビューイングも実施。メインキャスト陣と福田己津央監督が、これまでの超ロングランを支えてくれたファンへの感謝の言葉などを語ってくれた。 【関連画像】キラとカガリの誕生日お祝いイラストを見る(9枚) 「ガンダムSEED」シリーズ20年ぶりとなる完全新作劇場アニメ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は、全国353館で上映スタート。このフィナーレ舞台挨拶が行われた5月18日までの113日間で観客動員280万人を突破、興行収入47億円超を記録するなど、1982年公開の『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』(23億円)を超えて、数あるガンダムシリーズ劇場公開作品の中でNo.1の興行収入を更新した歴史的作品となっている。 今回のフィナーレ舞台挨拶に登壇したのは、キラ・ヤマト役の保志総一朗、ラクス・クライン役の田中理恵、アスラン・ザラ役の石田彰、オルフェ・ラム・タオ役の下野紘、アルバート・ハインライン役の福山潤、そして福田己津央監督の計6名。 開演の挨拶で保志が「フィナーレとは言わせない!」と力強く宣言すると、会場からは大きな拍手と歓声が。そこへすかさず「フィナーレって書いてあるよ」と福田監督からツッコミが入り、「書いてあるけど……」と弁明する保志に観客は大笑いとなっていた。 そんな福田監督からは「皆さんの応援のおかげでここまで来れました」と超ロングランとなった全国上映がゴールを迎えることへの感謝の言葉が。50億の大台まであと少しとなった興行収入についても「もう十分だよ。ここまで応援してくれてありがとうございます。夢のような数字ですよ。まずそこは感謝しないと」と支えてくれたファンへの想いを口にしてくれた。 このように多くのファンを虜にした本作の魅力について、保志は「これだけキャラクターがいるので、期待していたポイントや魅力が違っていたり、推しキャラがいたりなど、それぞれの楽しみ方があるんだな思いました」と回答。田中は担当の美容師が父親から影響を受けてファンになったという逸話を出しながら「父から娘、息子へ繋がり、代々受け継がれながら楽しんでもらってるんだなって感動しました」と世代を超えて多くの人を魅了している作品なんだと改めて語ってくれた。 石田は「コズミック・イラという架空の時代に起こった架空の戦争でありながら、それを実感があるように感じさせてしまうようなテーマを描いていることが20年経っても皆さんに受け入れられる根底があると思っています」と分析。「でもそれってよくないよなぁとも思いますよね。現実が架空の世界に似通っちゃダメだろうと。でもそれが人間の業なのかなと思うし、無意識的に受け入れやすいものになってるのかなって気がしています」と持論を披露。これを聞いた福田監督は「君はアスランだね」としみじみ。「もうちょっと(コメントは)固くない方がいいですよね」と反省する石田に対して「アスランだからいいと思います」と全肯定の言葉をかけていた。 下野は「どのキャラも何かしら長けている部分と短所を持っている人間くささを持っている」ことが共感を呼んでいろんなキャラにファンが付いたのではと解説。「そういう意味はたくさんの方がオルフェを嫌おうとも、僕だけはオルフェのことを愛してあげようと思っています」と宣言する下野に会場からは温かい拍手が送られていた。 また福山は「エンターテイメントとしての器が大きい作品。人間ドラマや愛憎劇などを面白さをふんだんに入れ込んでいて、懐が深い印象があります」とコメントしてくれた。 またSNSで募集した感想投稿キャンペーンに集まった全国のファンからの想いの込められたメッセージで作られた特別ビジュアル“メッセージハロ”がスクリーンに映し出されると、キャストたちは興味津々でメッセージをチェック。募集用にスペシャルビジュアル動画も作られたそうで、「あんな名シーンをいじっちゃっていいの?」と思いつつ、保志は石田との掛け合いが繰り広げられた新規ボイスを収録したと明かしてくれた。