木曽署のロビーに展示中のミニ白バイ

　長野県木曽郡木曽町新開の木曽警察署ロビーに、「ミニ白バイ」が展示されている。県警交通機動隊が所有する啓発用の展示物で、県内に1台しかない。主に各署のイベント時に貸し出されており、今回は木曽署に「出張」して来庁者の意識高揚に一役買っている。29日まで。 　同隊によると、車両は90ccのバイクに廃車となった白バイの部品を取り付けてある。20年ほど前に制作し、日頃は機動隊の本隊が入る機動センター（長野市）にある。警察署内で展示することは「珍しい」という。 　近々に別の場所での貸し出し予定がなかったため、11月中旬のイベントで展示した後に署内へ運んだ。実物の白バイは1300ccクラスといい、規模は小さいが本物に劣らない存在感で来庁者を迎える。 　齋藤賢志郎次長は「白バイは警察の働く車両を代表するもの。身近に感じてもらうとともに交通安全の注意喚起にもなれば」と話す。受け付けに声をかければミニ白バイにまたがる「試乗」もできる。