米での麻薬犯罪刑期終え帰国 元コロンビア準軍事組織幹部
ボゴタ、コロンビア、2月28日 (AP) ― 米国での12年間にわたる麻薬犯罪の刑期を終えて、南米コロンビアに強制送還されたサルバトーレ・マンクーソ(59)が2月27日、厳重な警備の中、首都ボゴタのエル・ドラド空港に到着した。 到着したマンクーソは、緑色のヘルメットと防弾チョッキを着用させられ、警察に連行された。 準軍事組織「コロンビア自衛軍連合」の司令官の1人だったマンクーソは、コロンビア国内で起きた1500件を超える殺人と失踪事件に責任があると判断されており、刑務所に収監されることになる。 人権団体と政府関係者は、マンクーソが司法に協力し、1990年代から2000年代初頭にかけて、準軍事組織がコロンビアの農村部で左翼反乱軍と戦った際に起きた、数百件の犯罪に関する情報を提供してくれることを期待している。 マンクーソは2015年、武装グループの資金調達のために麻薬密売に手を染め、130トンを超える量のコカインを米国に密輸したとして判決を受けた。 2020年に12年の刑期を終えたマンクーソは過去3年間、移民拘置所に収容されていた。 イタリア国籍も所有するマンクーソは、度々イタリアへの身柄引渡しを要請していたが、却下された。 (日本語翻訳・編集 アフロ)