ＩＭＦ、信用リスク移転取引の危険性警告－金融安定を脅かす恐れ
（ブルームバーグ）： 国際通貨基金（ＩＭＦ）は、信用リスクの外部移転手段として金融機関が用いるシグニフィカント・リスク・トランスファー（ＳＲＴ）取引について、対象資産の質を巡る不安が高まっており、不透明な取引で金融安定のリスクが増大しかねないと警告した。
ＩＭＦは22日公表した最新の国際金融安定性報告書（ＧＦＳＲ）で、買い手がレバレッジを利用する場合、「実質的リスク」は銀行システム内にとどまるが、資本カバー率が相対的に低くなり、ストレス状況下で「負のフィードバックループ」が生じる恐れがあると認識を示した。
ＳＲＴ取引の利用拡大は、ファンダメンタルズおよび収益性パフォーマンスが比較的脆弱（ぜいじゃく）で、自律的に資本増強できない状況を示唆する可能性があると指摘。ＳＲＴに過度に依存すれば、市場からの流動性が枯渇する場合、銀行は困難にさらされるとした。
原題：SRTs Pose Potential Risk to Financial Stability, IMF Says (1)（抜粋）
--取材協力：Greg Ritchie.
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Laura Noonan, Carmen Arroyo
