相次ぐ警察官の不祥事について「重く受け止めている」と話す鹿児島県警の野川明輝本部長（左）＝２５日、県警本部

　職務上知り得た捜査情報を漏らした疑いで、曽於署の巡査長（４９）が逮捕された事件について、鹿児島県警は２５日、漏えいした資料の一部とウェブメディアが掲載した内容が一致したと明らかにした。漏えいした資料がどのような経緯でウェブメディアに渡ったのかは捜査中とした。 49歳巡査長が捜査資料漏えい　スマホアプリで第三者に送信、鹿児島県警が容疑で逮捕　一部ウェブメディア掲載との関連性は「捜査中」

　県警によると、３月中旬にウェブメディアが「告訴・告発事件処理簿一覧表」と題して報じた、マスキング加工された画像と一致した。これより前に掲載された同種の記事については捜査中。巡査長が漏らしたとされる情報を基に、当事者への通知や謝罪を進めているが、対象人数は非公表とした。 　同日あった定例記者会見で、野川明輝本部長は相次ぐ不祥事に対し「反省と教訓を生かし、県民の期待と信頼に応えられるような活動をしていく」と述べた。 　捜査情報漏えい問題を巡っては、県警が３月１８日、「１００件を超える事件資料が外部に漏れた可能性が高い」と発表。４月８日に地方公務員法（守秘義務）違反の疑いで、巡査長が逮捕された。