新潟・糸魚川で火災、夜まで続く「こんな大きなのは初めて」
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新潟県糸魚川市で22日午前に起きた火災は強風にあおられて140棟以上に延焼、同日午後9時前になって鎮圧状態になりました。消防、警察のほか自衛隊も災害出動。市民らは「こんな大火災は初めてだ」と緊張の表情で消火活動を見守っていました。
約10時間後の午後9時前に鎮圧状態に
現場はJR糸魚川駅のすぐ北側の商店や住宅の密集する地域。同市の駅北大火対策本部によると、火災は22日午前10時28分ごろ同市大町1丁目で発生、周囲の建物に燃え広がり、約10時間後の午後8時50分に鎮圧状態になりました。被害拡大の恐れはないといいます。避難勧告も発令され、大町2丁目の131世帯、290人と本町地区の142世帯、296人などが対象になりました。
午前中からの強風は夕刻になっても止まず、午後7時ごろにも時折突風が吹きました。くすぶった煙は夜になってもビルや住宅の上を大きく流れ、焦げたにおいが拡散。消火活動を見守っていた近所の主婦(80)は「糸魚川に嫁に来て60年になるが、こんなに大きな火災は初めて。午前中から強い風が吹いていたので心配していたが」と話していました。 会社員のグループは「会社に避難勧告も出たらしい。大変だった」などと話し合っていました。
--------------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説