熊本の道の駅「上天草さんぱーる」一帯を再開発 〝駅舎〟建て替え、海岸に飲食の新施設 上天草市が基本計画公表
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熊本県上天草市は5日、大矢野町宮津地区の「道の駅上天草さんぱーる」一帯を、観光とまちづくりの拠点に整備する基本計画を公表した。道の駅を建て替えるとともに、海岸沿いの公園にも新たな飲食施設を設け、テラスデッキで連結。天草観光の玄関口をイメージした「シーサイドゲートウェイ」として再開発する。 対象エリアは、国道266号に面する市有地約3万9500平方メートル。現在、地元農水産物を使うレストランと直売所が入る道の駅をはじめ、大矢野老人福祉センター、有明海を臨む宮津海遊公園が立地している。 計画では、道の駅、福祉センターを解体し、新たに「物販・飲食」「交流・体験」の2施設を建設。海遊公園の飲食施設とテラスデッキで一体的に結ぶ。さらに、国道向かい側の図書館と天草四郎ミュージアムをつなぐ連絡橋建設も検討。交流・体験施設内に、多目的スペース、屋内型キッズパーク設置も計画する。 事業は、設計、施工、開業後の管理運営、資金調達を民間に委ねるPFI方式を検討。民間ノウハウを活用し、新たなサービス提供やコスト削減につなげる。2029年度の整備完了を目指す。(丸山宗一郎)