【高校ラグビー】常翔学園“仲良しチーム”で快勝、主将の井本章介「仲いい方が絶対に楽しい」
<全国高校ラグビー大会:常翔学園81-14高知中央>◇2回戦◇30日◇大阪・花園ラグビー場 2大会ぶりとなる花園で常翔学園が順調な滑り出しを見せた。 前半5分、主将でNO8井本章介(3年)が右サイドで相手をはねのけ独走。先制トライを奪った。チームはここから立て続けにトライを重ね、前半だけで7トライ5ゴール。45-0で折り返した。 ハーフタイムにフォワードを中心にメンバーを入れ替えたが、後半になっても勢いは止まらない。開始早々の1分、左サイドのモールからロック北田優人(3年)が左サイドにトライ。グラウンドを縦横無尽に走り回り、6トライ3ゴールを追加。合計13トライで快勝した。 井本は「今日はまだ通過点やと思ってるんで」ときっぱり。元日の天理戦に向け、「今日出た課題を次につなげるように。後半の最後まで集中力を高めてやっていきたいので良かった。それは継続してやっていきたい」と次を見すえた。 先制トライには「ボールをもらった時に前が空いてたんで、とりあえず走って。パスしようかなと思ったんですが、味方がいなかったんで当たるしかないな」と振り返った。 チームは昨年、花園出場を逃した。悔しさを感じつつも気持ちを切り替え、白木繁之監督のもと、初心に帰り、基本を徹底的にやってきた。 その中で主将として「ラグビーを楽しもう」と呼びかけ、この日の試合も「緊張はすると思うけど、全員で楽しもう」と声をかけた。チーム全員が「仲がいい」と胸を張る。 自身は1年から花園で活躍。先輩にも友達と話すように接してきた。 「仲いい方が絶対に楽しいなって感じていた。上下関係は大切ですけど、あんまり厳しく言わんでも、ちゃんとやることだけやったらいい。みんな仲良くやりたい」 “仲良しチーム”でさらなる高みを目指す。【阪口孝志】