「日本の中心」実は全国に28カ所もあった! 全て訪れたブロガーが語る「たどり着くのが最も大変だった場所」とは
2024年の干支「辰」の字が全国で唯一ある辰野町。この辰野町、「日本のど真ん中」もアピールしている。北緯36度と東経138度が交わる地点が町内の山中にあり、ここを「日本中心のゼロポイント」と名付けている。ただ、「われこそが日本の中心」と訴える市町村は全国各地にある。「日本のおへそ」(長野県南牧村)や「日本列島の中心地」(山梨県韮崎市)などで、その数は28カ所。それぞれどんな場所なのだろうか。全28カ所を訪れたブロガー「旅人YAMA」さんに「日本の中心」の魅力を聞いた。(中島瑞穂) アクセスが最もハードな「日本中心のゼロポイント」がこちら
YAMAさんは神奈川県在住の会社員男性。秘境や廃墟巡りなど旅ごとにテーマを決めており、車での移動を中心に既に日本6周を達成している。そして、「日本の中心に立つことができたら、どんな気分になるのだろうか」と、「日本の中心」を巡る旅を2010~2021年の間に実施した。YAMAさんによると、根拠が乏しい地点や碑がない場所などを除くと、全国に「日本の中心」は28カ所ある。都道府県別では栃木県、群馬県、徳島県にそれぞれ1カ所、青森県、山梨県、石川県、兵庫県にそれぞれ2カ所、東京都3カ所、岐阜県5カ所、長野県には最多の9カ所がある。
【YAMAさん調べによる長野県内にある「日本の中心」は以下の通り】 辰野町=日本中心のゼロポイント、日本中心の標、日本の中心の中心 松本市=本州中央の地(浅間温泉) 上田市=日本中央(生島足島神社) 塩尻市=日本土真ん中(紅葉山) 佐久市=日本で海岸線から一番遠い地点 小川村=本州のHESO(本州の重心地) 南牧村=日本のおへそ(日本を19の区域に分けた平面直角座標の8系原点)
長野県内には松本市、上田市、塩尻市、佐久市、小川村、南牧村にそれぞれ1カ所あり、なんと辰野町には3カ所もある。前出の「日本中心のゼロポイント」の他、「日本中心の標」と「日本の中心の中心」だ。「日本中心の標」は北緯36度と東経138度が交わる地点から少しずれた場所にある。つまり「日本中心のゼロポイント」の近くだ。