パイオニア、「CES2025」に二輪市場向けコネクテッドソリューション出展
パイオニアは12月20日、「CES2025」(ラスベガス:2025年1月7日~10日開催)に、二輪車用ドライブレコーダーやeCallソリューションなど、二輪車の安全性と快適性を向上させるためのデバイスとソリューションサービスを出展すると発表した。 パイオニアブース(LVCC、West Hall – 3528)では、二輪車向けコネクテッドソリューションとして、「二輪車用ドライブレコーダーとeCallソリューション」「Vision AIによる交通事故映像分析クラウドプラットホーム」「純正向けのスマートクラスターと後付けスマートディスプレイ」「二輪車専用HMI」を展示。 「二輪車用ドライブレコーダーとeCallソリューション」では、AI技術を活用したクラッシュ検出機能を搭載し、事故発生時には自動的に緊急通報を行なう二輪車専用に開発した小型ドライブレコーダーとeCallソリューションを紹介。 「Vision AIによる交通事故映像分析クラウドプラットホーム」は、ドライブレコーダーで取得した事故映像やセンサーデータから、交通事故の要因や過失割合の分析を支援する事故映像AI分析ソリューションを紹介。 「純正向けのスマートクラスターと後付けスマートディスプレイ」では、純正向けのスマートクラスター、ディーラーオプションや既販車向けのスマートディスプレイなど、ライダー支援システムを搭載した二輪車向けデバイスのコンセプトモデルおよび、デバイスと連携して新たなユーザー体験を生み出すコネクテッドサービスを紹介。独自の「RIDE CONNECT SDK」により、スマートフォンと二輪車向け車載ディスプレイをBLE通信でシームレスに連携し、ボリュームゾーンの車両でもコネクテッドサービスを構築でき、コスト、接続安定性、電池消費など、コネクテッドサービスの課題を解決し普及に貢献する。 そして、「二輪車専用HMI」として、ライダーが直感的に操作できるHMI(Human Machine Interface)ソリューションを紹介。メータークラスターや車載デバイスの操作感を圧倒的に改善する独自の音声HMI「VOICE TAP」、マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」を活用したLLM(large language model)ベースのモビリティエージェントサービスなど、走行中の情報取得が容易になり、利便性向上に貢献する。 パイオニアの展示では、こうしたコネクテッドサービスの普及拡大を支援する技術と製品・ソリューションサービスに加えて、HERE TechnologiesやマイクロソフトとのOpen Innovation活動の成果も紹介される。 HERE Technologies 副社長 兼 アジア太平洋担当部長のディオン・ニューマン氏は「HEREは、革新的なソリューションを二輪車ライダーの皆さまに提供するため、パイオニアと協業できることをとてもうれしく思います。HEREの優れた位置情報技術とパイオニアの革新的なユーザーエクスペリエンスにより、ライダーの皆さまに新しい接続性と安全性を実現します。このパートナーシップは、全てのライダーに向けたコネクテッドモビリティの普及に向けた大きな一歩です」とコメント。 Microsoft コーポレート バイスプレジデント、マニュファクチャリング&モビリティ担当のダヤン・ロドリゲス氏は「マイクロソフトはパイオニアと強固な連携のもと、Microsoft Azure OpenAI ServiceやFlorence-2 Vision AIなど、当社が提供する革新的な生成AIサービスを活用したモビリティソリューション提供に向けた共創を進めてまいりました。二輪車向けの製品とサービスを革新するパイオニアの取り組みに参加できることをうれしく思います。多くのライダー、二輪車メーカー、ICT企業、サービスプロバイダーによって、世界中で二輪車向けコネクテッドソリューションが活用されることを楽しみにしております」とコメント。 パイオニア 執行役員、事業開発・戦略パートナーアライアンス担当の種澤成治氏「私たちは、二輪車の未来を見据えた革新的なソリューションを提供することで、ライダーの安全性と快適性を向上させることを目指しています。CES 2025での展示を通じて、私たちの技術とビジョンを世界に発信できることを楽しみにしています。パイオニアは、今後も業界のリーディングカンパニーとして“Smart&Safety Ride”を推進し、ライダーの体験を革新していくことを約束します」とコメントしている。
Car Watch,編集部:椿山和雄