金沢・三谷小で「最後の授業」 14日、卒業生や元教職員集い 校舎の活用、地域の活性化話し合う
●学校と住民有志の「考える会」企画 今年度末で閉校する金沢市三谷小で14日、卒業生、元教職員が集う「未来を考える最後の授業」が開かれる。学校や地域の思い出に加え、校舎の活用案やふるさとの活性化策を話し合う機会をつくろうと、同校と住民有志のグループ「三谷を考える会」が企画した。考える会の北本久一代表(66)は「懐かしい顔が集まって笑顔が絶えない日にしたい」と語り、参加を募っている。 14日は三谷を考える会女性部が作った料理を参加者全員で食べた後、グループに分かれて教室で話し合う。自分の考えをレゴブロックで抽象的に形作り、他人に説明することで相手との相互理解を深める手法「レゴシリアスプレイ」で議論を深める。 三谷小の閉校決定を受け、考える会が中心となって4月ごろから構想を練ってきた。メンバーの「卒業生みんなでご飯を食べよう」との声をきっかけに、授業形式を加えて地域の未来を考えることにした。 「最後の授業」は12月29日や来年3月にも予定する。北本さんは「最後の授業が何度もあるって、少し変わっとるかもしれんけど、それだけ住民が三谷のことを考えているということ」と笑顔を見せた。 三谷小の野﨑晃校長は「閉校はさみしい気持ちもあるが、笑顔で前向きに三谷の将来を考えられる機会にしたい」と期待した。 三谷小は1991年に旧三谷、牧山、竹又、土子原の4小が統合して誕生した。当時の児童数は約120人だったが、今年度は4人に減った。これまで448人が巣立った。