週刊誌を一刀両断、20年で1000回到達 花田紀凱氏「新聞・テレビに異議申し立てを」
「『文春』は僕(が編集長だった時期)の後です。よくやった。でも周りが付いてこなかった。世の中の空気が変わってきたから今取り上げているのであって、その頃はひどいことという認識がわれわれにもなかった。僕らもやっぱりジャニーズ事務所に世話になったんです」と自戒も。
■書き出しが命
コラムは毎回、読者の共感を得るような話題で書き始めている。例えば、候補者が乱立した東京都知事選を巡っては、今年6月23日付で「ハッキリ言って東京都民が気の毒になる」と書き起こした。執筆するときは、「書き出しに一番悩む」という。「僕がいつも言っているのは、記事を書くときは取材した中で一番面白かった話を最初に持ってきなさい、ということ」
主要誌の部数は、連載開始時から減り続けている。
日本ABC協会の調査で約59万部あった「文春」や50万部前後の「新潮」「週刊現代」「週刊ポスト」も、令和5年7~12月平均は「文春」が約21万部、「現代」「新潮」「ポスト」が11万5000部前後。
「週刊誌がなくなったら大きなメディアを論ずるものがなくなる」と懸念しつつも、「週刊誌はなくならないし、なくなってほしくない」と期待を込めた。(寺田理恵)
花田紀凱
はなだ・かずよし 昭和17年、東京都生まれ。東京外国語大を卒業後、文芸春秋に入社。63年に「週刊文春」の編集長となり、同誌の部数を大きく伸ばす。平成8年に文芸春秋を退社した後は「uno!」「編集会議」「月刊WiLL」などさまざまな雑誌の編集長を歴任し、28年から「月刊Hanada」編集長。
【関連記事】
- 《花田紀凱の週刊誌ウォッチング》櫻井よしこさんが石破茂首相を『新潮』で徹底批判 『毎日』はまだヨイショかい 花田紀凱
- 《花田紀凱 天下の暴論プラス》言わんこっちゃない自民党大敗 総裁選で高市候補を選ばなかった自民党議員、自らの責任だ 変わり身の朝日新聞、言い訳に笑い
- 《花田紀凱 天下の暴論プラス》偏向!兵庫県知事報道 メディアは一斉に〝辞職勧告〟で報じられない功績 前知事の下、ぬるま湯につかっていた職員の過剰な反発か
- 崖っぷちの石破首相 在職日数戦後最短記録更新なるか 新たなスキャンダルあれば現実味
- NHKvs旧ジャニーズ、Nスぺは〝みそぎ〟にならず 局内での性加害で訴訟報道 被害者家族に問題発言の本部長解任、東山社長が謝罪も