「ツッコミどころが…」「silentと似てる?」評判が今一つな『たと忘』挽回のカギは堀田真由か
堀田真由(25)のGP帯初主演ドラマである『たとえあなたを忘れても』の評判が微妙だ。 【画像】すごい…!「大人ワンピ」の堀田真由 髪をかきあげるときに美しい二の腕が……! 同作品は過去のトラウマを持つ女性と記憶障害を持つ男性との本格ラブストーリー。ピアニストを目指していたが挫折、神戸でピアノ講師になったものの生徒が減ったため、携帯ショップで働いている美璃(堀田)。彼女が偶然出会ったのはキッチンカーで働く空(萩原利久)だった。どことなく惹かれ合い、一緒に出かけるようになった2人だったが、あるとき空は美璃の前から姿を消してしまう。1ヵ月後、偶然街中で空を発見した美璃だが、彼は彼女のことをまったく覚えていなかった。空は何らかの理由で記憶障害を抱えており、これまでにも4回記憶を失っていたのだ──。 このドラマが放送されているのは、今年4月期からテレビ朝日で新設された日曜日夜10時の連ドラ枠。同枠では4月期には清野菜名(29)主演の『日曜の夜ぐらいは…』、7月期には飯豊まりえ(25)主演の『何曜日に生まれたの』が放送されている。『たと忘』の視聴率はこれまでの5話平均で3.14%とかなり厳しい。だが、問題はそこではないととあるエンタメ誌記者は言う。 「前のクールは2作品とも詳細な視聴率は公表されていないのですが、平均すると世帯で3%台ぐらいだったといわれ、『爆死レベル』だと報じられもしました。しかし、『日曜の~』は岡田惠和氏、『何曜日~』は野島伸司氏という大ベテランによる世界観のしっかりした脚本とキャスト陣の好演で、作品そのものを賞賛する声は少なくなかった。2作品とも月間のギャラクシー賞を受賞するなど、専門家筋の間でも評価されていました」 今回の『たと忘』にしても脚本は『ラブジェネレーション』、『神様、もう少しだけ』の浅野妙子だ。これまでの例から数字への期待はそれほどでもないにせよ、作品そのものへのファンの期待は非常に高かった。ところがレビューサイトなどに書き込まれたファンの声は必ずしも好評価一色というわけではない。 「最初にツッコまれたのは昨年10月期に大ヒットした『silent』(フジテレビ系)に似すぎている、という点でした。障害を持つ男性とのラブストーリーという設定もそうですが、具合が悪かったのは公式ホームページに掲載されたプロデューサーのコメントが『silent』のそれのほぼコピペだったこと。制作のABCテレビは公式に謝罪しましたが、そこでまずケチがついてしまった。また、主要キャストの1人に風間俊介がいて、『silent』と同じ“先生”役である点も既視感を増すポイントとなっているようです」(女性誌記者) 実際には共通しているのは、男性に障害があるという設定のみでその他の設定やストーリーはまるで違うのだが、画面全体が穏やかなトーンだったり、落ち着いたBGMを背景に話が展開していくあたりも「似ている」と言われてしまう要因かもしれない。ただ、『silentっぽい』というだけでなく、いくつかツッコミどころを指摘するレビューもある。 「とくに指摘が多かったのは1話で廃墟に打ち棄てられていたピアノを美璃が弾くシーン。空と美璃の仲が深まる大事なシーンなのですが、『廃墟にあるピアノなのに調律が合いすぎていて気になる』というものでした。それ以外では、4話で心療内科医の保(風間)が初診の患者である空に催眠療法をしたシーンにも『ありえない』という声が多かった。最初に保が断ったのを空が強引に頼み込んでやらせているんですけどね」(同前) もちろん批判ばかりではない。物語の舞台である神戸の風景は美しく、その中で描かれていく優しい物語を楽しみにしているという声も多い。 「中でも主演の堀田さんの演技は評価されています。彼女は美璃役についてインタビューで《意識して自分の弱さを出すというのは、難しい体験でした》と語っていますが、過去にとらわれ過ぎて前に進めない美璃を好演しています。視線の動かし方や一瞬ふと見せる表情など、ついつい彼女の顔に見入ってしまいます」(前出エンタメ誌記者) 数字ばかりでなく、細かいところもいろいろツッコまれている『あな忘』。とくに今期は30分遅れの同時間帯で放送している『セクシー田中さん』(日本テレビ系)が好調なのも分が悪い。だが物語はまだ中盤。今後の展開に期待したい。
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