「失うものは何もない」ネリ母国メディアが井上尚弥への“挑発発言”に熱視線「再び日本を沈黙させようとしている」
「イノウエの試合を見てきたが、過大評価されているように思うし、平凡な選手だと思う。少なくとも俺にはそう見える。判定勝ちを求めて日本へ行くわけじゃなく、KOを求めて日本へ行くんだ」 【動画】井上尚弥戦に向けて不安の声も ネリが公開したミット打ちをチェック 来る5月6日に東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)と対戦するルイス・ネリ(メキシコ)は一大決戦に向けて鼻息を荒くする。 現地時間4月9日に米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』のインタビューに応じたネリは、井上を「身体的に小さいファイターだ。他の奴らと同じように普通の選手だよ」と煽る。そして、「今の彼を倒せば、今年最大の番狂わせになり得る」と意気込んだ。 昨年11月にWBA1位となって井上の正当な挑戦権を得たネリ。だが、日本が生んだ“怪物”は26戦無敗(23KO)を誇る猛者。彼を破るのは、まさに前人未到の快挙とも言える。 そんな一大ミッションに臨むネリの荒々しい発言には、母国メディアも熱視線を向ける。メキシコのスポーツ専門サイト『Medio Tiempo』は「ティファナ出身の男は失うものは何もないと確信している」と指摘。「運命を他人任せにするのではなく、ハイレベルな準備を進めている」と、“悪童”の好調ぶりに注目した。 さらに「イノウエはパウンド・フォー・パウンドの最高だが、ネリにとっては単なる選手の一人にすぎない」とした『Medio Tiempo』は、ネリが前回日本で試合を行った2018年の山中慎介戦を振り返り、「彼はふたたび日本を沈黙させようとしている」と期待を寄せた。 「パンテーラ(※黒豹の意。ネリの愛称)は、彼の特徴であるタフなスタイルを見せることを約束し、東京ドームでイノウエを苦しめるだろう。敵地である日本に乗り込むネリは結果をジャッジに委ねないようにノックアウトを目指す任務を果たそうとしている」 メキシコでも話題沸騰となっているネリ。そのパフォーマンスには、ここからさらなる注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]