角川武蔵野ミュージアム、池上彰氏が新館長に就任 初代が8月に逝去「できる限り遺志を継いで参りたい」
埼玉・所沢市にある日本最大のカルチャーミュージアム「角川武蔵野ミュージアム」は6日、公式サイトを通じ、新館長にジャーナリスト・池上彰氏(74)が就任したことを発表した。 【写真】圧巻!2020年紅白歌合戦、角川武蔵野Mで歌唱するYOASOBI 2020年にオープンした日本最大級のミュージアム。「本棚劇場 プロジェクションマッピング」は、同年のNHK紅白歌合戦でYOASOBIが歌唱したことで話題を集めた。 この日、同施設は「11月1日(金)より当館の新館長にジャーナリストの池上彰氏が就任いたしました」と発表した。初代館長を務めた著述家の松岡正剛さんは、在任中だった今年8月に肺炎のため死去。「今回、ジャーナリストの池上彰氏が、その遺志を継いで2024年11月1日(金)より当館の館長を務めます」とした。 初代館長の松岡正剛氏の下で図書館、美術館、博物館が融合した「まぜまぜ」のミュージアムとして、エディットタウン、本棚劇場、デジタルアートの他様々な企画展などの、革新的な展示や企画を行ってきた同館は、この日グランドオープンから4周年を迎えた。「国際政治や時事のみならず、文化や教育にも広い知見を持つ池上氏を館長に迎え、角川武蔵野ミュージアムならではのさらに幅広い『まぜまぜ』を実現し、他に類のない文化複合施設として前進してまいります」と呼びかけた。 新たに就任した池上氏は「このたび松岡正剛氏の後任として角川武蔵野ミュージアム館長に就任した池上彰です。『知の巨人』の松岡氏逝去の空白を埋めることは到底できませんが、できる限り遺志を継いで参りたいと思っています」と決意を新たに。 「角川武蔵野ミュージアムは不思議な空間です。図書館なのか美術館なのか博物館なのか。いや、そもそもこういう分類の仕方が通用しないのが、このミュージアムです。いわば“ごちゃまぜ”と称してもいいでしょう。この“ごちゃまぜ”が、新しい時代を創造することになるのだと思います。先日スタッフの皆さんの案内で館内を見て回りました。ハードとソフトの表現しようのない混淆に魅了、いや圧倒されました」と印象を語った。 続けて「館長が務まるかと不安になりましたが、私ひとりが張り切っても無駄ですね」とし「“ごちゃまぜ”の中から全く新しい文化さらには文明を創り出していこうというスタッフの意気込みに感動しました。ミュージアム発展のために努めて参ります。どうぞよろしくお願いします」と意気込んだ。