22日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、米長期金利の上昇を受けた買いが一服する中、1ドル＝150円台後半の高値圏でもみ合っている。朝方からの値動きは下にいってこいで、方向感は定まっていない。正午現在、150円83～83銭と前日（午後5時、149円83～84銭）比1円00銭の大幅ドル高・円安。 　ドル円は早朝、前日の海外時間に買われた流れを受け、150円70銭台で取引された。午前9時以降、「戻り売りなどに押された」（為替ブローカー）ことから、仲値すぎには150円50銭台に反落。その後は買い戻しが入り、正午前後は150円80銭前後に持ち直している。 　前日の海外市場では、欧州時間は序盤に150円台に乗せた後は149円70銭台に小緩んだ。米国時間は、米長期金利の上昇を背景に買いが続き、終盤には一時150円90銭近くまで買われた。その後は150円70銭台に伸び悩んだ。 　東京時間に入ってからは「戻り売りのほか、調整的な売りも出た」（同）とされ、いったん下押す展開となった。また、「時間外取引で米長期金利の上昇が一服したこともあり、買いの動きは鈍った」（運用会社エコノミスト）とも指摘されている。このほか、日経平均株価の下落も重しになったとみられる。 　午後は「米金利の動向次第だが、積極的に上値を試す材料も見当たらず、現行水準でのもみ合いが続くのではないか」（同）との声が聞かれる。 　ユーロは午前9時以降、対円は小幅続伸。対ドルは横ばい圏。正午現在、1ユーロ＝163円13～14銭（前日午後5時、162円55～56銭）、対ドルでは1．0815～0815ドル（同1．0848～0848ドル）。