4冠達成!「SHOGUN 将軍」がゴールデングローブ賞で打ち立てた、歴史的記録とは?
ハリウッド製日本戦国時代劇「SHOGUN 将軍」主要4部門を制覇
ハリウッドの映画界とテレビ界の祭典ゴールデングローブ賞。2025年1月5日(現地時間)の注目作は、やはり真田広之プロデュース「SHOGUN 将軍」。 【写真集】「SHOGUN 将軍」が歴史的快挙! 受賞の瞬間を写真で振り返る 米“テレビ界のアカデミー賞”、エミー賞では18部門という単年1シリーズでの史上最多受賞記録した同作品。メイン賞となるゴールデングローブ賞のテレビドラマ部門(ドラマ部門)で、主要賞をどれだけ獲得できるかに注目が集まっていた。 ビバリー・ヒルトン・ホテルで開催された授賞式では、真田広之が「主演男優賞」、アンナ・サワイが「主演女優賞」、浅野忠信が「助演男優賞」、そして「作品賞(ドラマ)」を獲得し見事同部門を制覇。これは歴史的記録。
真田広之がテレビ部門主演男優賞をドラマシリーズで受賞したことは、日本人俳優としても史上初だったが、アジア俳優としても快挙。これまでテレビ部門において、コメディorミュージカル(2017年にインド系米国人アジズ・アンサリ)やミニシリーズ・テレビ映画作品(2019年にフィリピン系米国人ダレン・クリス)では受賞があったが、少なくとも明確にアジア系であることを公言する男性俳優がテレビ部門のドラマ作品で主演男優賞を獲得した記録*は見当たらない。 また、非英語作品としてアジア系言語が大半を占める作品が同部門の作品賞を手にしたのも初。2022年に韓国語作品である「イカゲーム」があれほど世界的ヒットをしてもついぞ獲得はできなかった。 また、作品賞を受賞したことで共同プロデューサーとして宮川絵里子と真田広之が同時受賞することにもなった。 アンナ・サワイも1981年に故・島田陽子氏がNBC版「将軍 SHŌGUN」で手にしたのと同じ賞を手にしたわけだが、「ミュージカルorコメディ」ではなく「ドラマ」でアジア系俳優が主演を獲得する事例はかなり少ない。2019年にサンドラ・オーも「キリング・イヴ/Killing Eve」でこの賞に輝いているが、この3人のみ。受賞した彼女たちの他にノミネートはないうえ、映画部門に至っては「ドラマ作品」の枠では受賞者が生まれていないのだ。