【プレビュー】待っているのは天国か地獄か。5位の山形と6位の千葉がPO進出をかけた直接対決| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは11月10日に最終節となる第38節を開催。NDソフトスタジアムでは、モンテディオ山形とジェフユナイテッド千葉の試合が行われる。
最終節の最注目カードである。NDソフトスタジアムで対戦するのは、勝点63で5位のモンテディオ山形と勝点61で6位のジェフユナイテッド千葉の両チーム。勝てばJ1昇格プレーオフへの出場が決まる一方、敗れれば7位のベガルタ仙台の結果によっては一気に圏外に転落し、シーズンが終わる可能性がある対決となる。 山形は絶好調だ。9月7日第30節・大分トリニータ戦から現在は8連勝中。まさに怒涛の勢いで勝点を積み上げ、ついに前節を終えてプレーオフ圏内に浮上した。その快進撃を支えているのは夏にチームに加わった土居聖真とディサロ燦シルヴァーノで間違いない。背番号88を背負う土居はトップ下として攻撃の組み立てを担いながら4ゴールを挙げれば、背番号90のディサロは絶対的なストライカーとして13試合7ゴールと驚異的なペースで得点を量産している。 リーグ2位タイの得点数を誇る千葉を迎えての一戦は打ち合いに発展する可能性も考えられるが、山形には土居とディサロがいる。加入以降、スタメンを張り続ける強烈な二人のアタッカーに導かれるようにチームは急上昇。88番と90番の最強コンビを先頭にまずは9連勝でリーグ戦を終え、プレーオフ出場の権利を勝ち取りたい。 勢いという意味では、千葉も負けていない。前節こそ、まだ自動昇格の可能性を残すV・ファーレン長崎にホームで敗れ6連勝とはならなかったが、その前までは5連勝とチームの充実ぶりをうかがわせていた。もちろん、長崎戦の敗戦は痛手であるのは間違いないが、どちらにせよプレーオフ出場のためには今節での勝利は絶対だった訳で、この最終節に勝てば自力でプレーオフの権利を勝ち取れる立ち位置にいるのは、ここまで積み上げてきた成果と言っていいだろう。 その中心にいるのは、絶対的なエースである小森飛絢だ。J2でのクラブ記録を更新する23ゴールを挙げている背番号10は、幾度となくチームを勝利に導くゴールを決めてきた。だから、前節のPK失敗を責める者は誰もおらず、ビッグゲームとなる今節に向けても大きな仕事が期待される。 引き分け以下に終われば、7位の仙台が勝った瞬間にJ1昇格の夢がまたもついえる。要するに勝点3が求められる一戦。その扉をこじ開けるゴールを決めるのは、小森以外に相応しい選手は見当たらない。