『ナラ枯れ』被害が拡大 過去最多の被害本数 原因は夏の気候?
RAB青森放送
昆虫などが運んだ病原菌によって木が枯れるナラ枯れ被害が大幅に拡大しています。 下北でも初めて確認されるなど新しく12市町村で見つかり、被害本数は過去最多となりました。 こちらは、むつ市脇野沢で撮影された写真です。 森林の一部が枯れています。 こちらは以前からミズナラやコナラなどナラ類の木が枯れる被害があった鯵ヶ沢町の写真です。 被害が広い範囲で確認されました。 ナラ枯れ拡大の実態は県の会議で報告されました。 県内の被害はこれまで深浦町など8つの市と町で確認されていましたが、今年度は黒石市やむつ市など12市町村にも拡大。 下北で被害が確認されたのは初めてです。 被害木は6万1,217本で前の年の2.5倍に上り過去最も多くなりました。 原因について県は夏の気温が高かった影響や強風などで、昆虫のカシナガの生息域が拡大したためとみています。 ★県農林水産部林政課 工藤真治課長 「県には広くナラ林広葉樹の林が広がっていますけども、森林が持つ水源のかんようの機能だったりとか、そういうのがナラ枯れで枯れてしまうとわれわれの暮らしにも影響がある」 「(県南も)監視できる体制をとっていきたいと思います」 県は殺虫処理や空からの監視を続けるとともに、天然記念物などがある特に保全が必要な地域を中心に防除を検討しています。