相鉄HD、純利益70%増の152億円 9月中間決算、不動産分譲業が好調
相鉄ホールディングス(HD、横浜市西区)が31日発表した2024年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比70・5%増の152億5300万円だった。不動産分譲業での販売戸数増加などにより、増収増益となった。 売上高は19・4%増の1484億6600万円、営業利益は67・1%増の218億6200万円だった。 運輸業の営業利益は28・5%増の28億3千万円。7月に開業した大規模集客施設「ゆめが丘ソラトス」(同市泉区)の効果で、最寄りのゆめが丘駅の乗降客数が1日約1万人と大幅に増加するなど、好調要因が多く増収増益となった。鉄道の輸送人員は人流が回復し、3・3%増。相鉄新横浜線の定期利用者も増加傾向にあるとしている。 不動産業は、横浜駅西口の複合ビルの超高層分譲マンション「THE YOKOHAMA FRONT TOWER(ザ・ヨコハマ・フロント・タワー)」などの利益計上により、増収増益。営業利益は99・1%増の128億2400万円と伸長した。 ホテル業は、インバウンド(訪日客)を中心に需要が大幅に回復し、増収増益だった。宿泊特化型ホテルの客室稼働率は3・8ポイント増加し、84・0%。横浜ベイシェラトンホテル&タワーズは1・4ポイント減の82・6%。ホテル業の営業利益は53・7%増の54億7900万円となった。 一方、流通業は減収減益。沿線郊外で競合他社の出店が相次ぎ、「そうてつローゼン」の客数が減少しているという。営業損益は3億7200万円の赤字となった。 25年3月期の連結業績予想については、ホテル業を中心に業績が上回ることを見込み上方修正。売上高2917億円、営業利益336億円、純利益208億円にそれぞれ引き上げた。
神奈川新聞社