山形のそばを海外へ 乾麺パッケージに萌えキャラデザイン、市内のそば店などがプロジェクト
「そばどころ山形」をPRしようと山形市のそば店などが、県産品種を使った乾麺のパッケージに萌えキャラをデザインした「痛(いた)そば」を製造・販売するプロジェクトに取り組んでいる。名称は「板そば」にかけ、そばへの関心が低い若者の目を引くとともに海外への輸出を視野に入れている。 プロジェクトの代表は、山形市内のそば店「続おそばに」代表の熊谷晃一さん(54)が務める。2021年に第1弾を発売し、全国の幅広い層の心をつかんだという。以来、毎年販売しており、今回で第4弾となる。 品種ごとに味わってもらおうと3種類を用意し、それぞれに萌えキャラを設定している。名前は品種名が由来の「藻神野(もがみの)はやせ(最上早生(わせ))」「伊出破(いでは)かおり(でわかおり)」「雷光寺ザイラ(来迎寺在来)」の女性3人で、デザインは漫画家・門井亜矢さんが手がけた。そばは酒井製麺所(山形市)が製造する。これまでは、つゆ付きで販売していたが、海外輸出をしやすくするため今回は乾麺のみとした。
クラウドファンディング(CF)で事業費を募っており、「痛そば」(1袋200グラム入り)は返礼品とする。パッケージ関連費や原材料費など約120万円のうち、30万円を目標としたが、既に達成。現在は300%を新たな目標とし、返礼品の数量分を製造する。加えて、品質の良いそばと日本のアニメ文化は海外でも受けると考え、海外での販売に向けて準備を進める。県のふるさと納税の返礼品も目指す。熊谷さんは「山形のそばのおいしさを伝えることで地域に恩返ししたい」と話す。 寄付の受付先はCFサイト「キャンプファイヤー」で、11月30日まで。