命を吹き込まれた羊のぬいぐるみが荒廃したサイバーパンク世界を孤独に旅する。退廃的かつ美しいピクセルアートやチルなサウンドなども魅力。羊の主人公もかわいい

MrSuicideSheepにより、新作2Dアクションゲーム『Sheepy: A Short Adventure』が2月6日（火）にリリースされた。本作はSteamストアページで無料公開されている。 『Sheepy: A Short Adventure』画像・動画ギャラリー 2月7日（水）時点でSteamストアページでは208件のレビューを獲得し、「非常に好評」のステータスを記録している。7日（水）時点では100%のレビュワーが好意的な評価を投稿した。 ジャンルはメトロイドヴァニアとなっており、難度の高い入り組んだステージを探索していくことを主な内容としている。プレイヤーキャラクターはゲーム開始時ではジャンプや壁キックといった初歩的なアクションしか行えないが、ステージの先へ進んでいくことで2段ジャンプをはじめとした高度なテクニックを使用することができるようになる。 ステージのトラップや敵キャラクターの攻撃などでダメージを受けると主人公は即死するものの、直前からすぐにリスタートすることが可能だ。リトライ性に長けたシステムとなっているため、難度の高い場面でも諦めずに何度も挑戦してみるといいだろう。 なお、本作は短編として制作されており、短時間でエンディングまでたどりつくことが可能だ。しかし、その中にバリエーションに富んだステージギミックや探索要素、強力なボスとの戦闘といったメトロイドヴァニアとしての面白さが多分に内包されている。基本プレイ無料の短編ゲームながらも、充実したゲームプレイを楽しむことができる。 本作の主人公「Sheepy」は命を吹き込まれ、ゴミ捨て場で目を覚ました羊のぬいぐるみだ。「Sheepy」が荒廃した世界を探索していくという物語となっている。舞台となる世界は荒廃した機械文明社会となっており、サイバーパンク的な雰囲気が感じられる。美麗なピクセルアートで描き込まれた退廃的ながらも美しいロケーションにも注目だ。 ゲーム中でストーリーが詳細に語られることはないものの、背景のグラフィックやステージに配置された意味深なオブジェクトから、物語を想像することが可能になっている。どこか落ち着いたような雰囲気の、完成度の高いローファイ風のサウンドにもじっくりと耳を傾けてみよう。 また、プレイヤーキャラのSheepyが懸命にジャンプや壁つかまりなどのアクションを行う際のかわいらしさも必見だ。美しくも寂しい世界で孤独に旅をするSheepyの姿には、どこか切ないものが感じられるはずだ。 無料でお手軽に遊べるのに硬派な超本格派メトロイドヴァニア『Sheepy: A Short Adventure』を忘れずにチェックしておこう。