【ルーキーシリーズ】展望~今年4Vと大ブレーク中の藤原碧生が同世代バトルを引っ張る
宮島ボートの「ルーキーシリーズ第19戦 第10回スカパー・JLC杯」は14日に開幕する。確たる存在は見当たらず、多くの選手にVチャンスがある混戦シリーズの主役に躍り出るのはいったい誰か。 ◇ 現時点で今年の最優秀新人(登録3年未満)の最有力と目されている藤原碧生(岡山)がV最短だ。今年3月の浜名湖ルーキーシリーズ(以下RS)第5戦でデビュー初優勝を飾ると、6月に地元児島の一般戦、7月の若松RS第9戦、9月の下関RS第13戦で4Vと大ブレーク。来年3月のクラシック(若松)でのSGデビューを目指してさらにVを加算するか。 近況の充実度なら飛田江己(埼玉)だ。前節の福岡RS第18戦は途中帰郷となったが、それまでは江戸川RS第14戦(V)、戸田RS第15戦(5着)、鳴門RS第16戦(5着)、大村RS第17戦(V)と4節連続の優出ラッシュ。自慢の攻撃力を発揮して今年V3を目指す。 オーバーエージの中村泰平(愛知)、栗城匠(東京)、宗行治哉(広島)、石田貴洋(埼玉)も〝先輩〟としての意地がある。2021年5月の平和島67周年でのGⅠ制覇を含め、出場選手最多5Vの栗城はSGも経験済みと実績は別格だ。近況はやや伸び悩んでいた感もあったが、来年1月から3期ぶりにA1へ復帰する前に一昨年5月の江戸川以来のVで勢いをつけたい。一方、中村は6月の下関とびわこで立て続けにFを切ってしまってA1からB1に降級するが、前節の徳山(6着)で3月の若松以来の優出。RSでさらなるリズムアップを狙う。昨年8月の住之江でデビュー初Vの石田は7月の戸田で2回目のVと着実に地力強化中。7月に戸田とびわこで2節連続の準Vの宗行もデビュー初Vへ機は熟している。 出場選手最多の今年11優出の原田才一郎(福岡)は前節の福岡RSで今年初V&地元初V(福岡県内の3場で初)を飾った勢いに乗って2節連続Vに挑む。常住蓮(佐賀)はデビュー初Vを飾った今年3月戦に続き8月にも同じからつでV。地元以外でVを決めて今後の飛躍につなげたい。前期は今節メンバーでは最高の勝率6・99をマークしてA1へ返り咲く昨年の最優秀新人の大沢風葵(群馬)に加え、同じくRSでは主力クラスの前田と砂長もVを争う。(井置浩二)