日本調教馬初のメルボルンC覇者デルタブルースが蹄葉炎のため死亡 23歳
オールド・フレンズ・ジャパンは9日、04年菊花賞や06年メルボルンCなど重賞3勝を挙げ、日本調教馬で初めてオーストラリア最優秀長距離馬に選ばれたデルタブルース(牡23)が蹄葉炎のため8日に死亡したことをX(旧Twitter)で発表した。 【写真】ハーツクライを破って菊花賞を制したデルタブルースの蹄跡 同馬は父ダンスインザダーク、母ディクシースプラッシュ、母の父Dixieland Bandという血統。03年11月にデビューし、翌年4月に初勝利。青葉賞で初重賞に挑戦しその後、自己条件で着実に白星を重ねて菊花賞に出走した。同レースではハーツクライやコスモバルクといった強豪相手に、8番人気の評価を覆して勝利を収める。続くジャパンCではゼンノロブロイの3着と古馬相手にも善戦。 古馬になって以降も中~長距離重賞戦線を舞台にステイヤーズSや豪G1・メルボルンCを制するなど活躍。07年暮れの有馬記念12着のあと、翌週行われた東京大賞典に初ダートながら出走という“異例ローテ”で競馬界の話題をさらった。 その後、09年目黒記念を最後に現役を引退。引退後はノーザンホースパークで馬術の障害飛越競技にも挑戦し、21年からは岡山県にあるオールド・フレンズ・ジャパンで余生を送っていた。通算成績は32戦6勝(うち重賞3勝)。 オールド・フレンズ・ジャパンはSNSの投稿を通じ、「彼の存在は私たちにとって特別なものであり、その思い出はこれからも私たちの心の中に生き続けます。これまでデルタブルースに関わってくださった皆さまに感謝申し上げます」とコメントした。 (オールド・フレンズ・ジャパン公式Xより)