阪神水道企業団本庁舎などを捜索 職員贈収賄事件で 兵庫県警
阪神水道企業団が発注した浄水場の補修工事を巡る贈収賄事件で、収賄容疑で逮捕された同企業団職員の関係先として、兵庫県警は14日午前、同企業団の本庁舎(神戸市東灘区)と猪名川浄水場管理事務所(尼崎市)を捜索した。2カ所に段ボールやプラスチックケースを持った捜査2課員ら計約20人が立ち入った。 【写真】「まずいですよね」でも上司は「やめろ」と言えなかった 保身、焦り、功名心…賄賂に堕ちたエリート社員の“代償” 事件では、県警が13日、収賄の疑いで同企業団猪名川浄水場管理事務所の主査の男(46)=神戸市垂水区=を、贈賄の疑いで土木工事会社「金山組」(尼崎市)役員の男(52)=尼崎市=を逮捕した。 主査の男が9月初旬にあった尼崎浄水場(尼崎市)内のアスファルト舗装補修工事の入札に関して、金山組が受注できるように便宜を図り、その見返りに同月下旬ごろ、役員の男から現金20万円を受け取った疑いが持たれている。 この入札に参加した5社のうち、金山組だけが入札下限額に当たる「最低制限価格」を上回る金額で落札し、同価格を下回った残り4社は失格となった。