アンミカ「白は200色ある」発言の圧倒的な秀逸さ 泉谷しげるや孫正義の意外な「神回答」も紹介
■髪の毛の後退度がハゲしいと揶揄されたら… ・ソフトバンク孫正義の上手な切り返し ソフトバンクグループの創業者・孫正義(そんまさよし)の人生は、波乱に満ちている。 久留米大学附設高校を中退して単身で渡米。カリフォルニア大学バークレー校在学中に、音声装置付きの多国語翻訳機の試作機を開発し、シャープから1億円で買い取られた。帰国後の1981年、24歳で日本ソフトバンクを設立する。 ソフトウェアの卸売業や出版業などをスタートさせ、順風満帆に思えたが、重い慢性肝炎を患ってしまう。入退院の繰り返しは3年半にも及んだ。孫は開き直って読書に没頭。焦らずに、再起のタイミングを待ち続けた。
転機はネットバブルの崩壊前に、アメリカYahoo! 社に多額の出資を行ったことだ。Yahoo! は急成長し、孫は多額の資金を獲得する。それを元手に金融、証券、ベンチャーキャピタル、通信事業、放送事業、球団経営などさまざまな分野に進出を果たす。 SNSではユーザーからの要望に「やりましょう」と応えるスタイルが話題に。「髪の毛の後退度がハゲしい」と揶揄されたときには、次のように切り返して、反響を呼んだ。
「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである」*5 現在、Xのアカウントは280万人以上のフォロワーを抱えながらも、「次の僕の手が想像されてしまう」として、SNSの更新を停止している。*6 果たして、密やかにどんな前進をしているのか。楽しみである。 【神回答ポイント】自身の身体への揶揄を材料にして、ポジティブな名言にまで転化している神回答だ。そもそも、ルッキズムに満ちたこうした言動は論外。一掃されることを願う。
この記事では、「切り返しで相手を圧倒する」をご紹介したが、『「神回答」大全 人生のピンチを乗り切る著名人の最強アンサー100』では、そのほかに「心がスッと楽になる」「人間関係を円滑にする」「相手に寄り添う」「心が奮い立つ」「視野が広がる」「雰囲気を解きほぐす」「相手のイメージを膨らませる」といった効果別に分類して『神回答』を取り上げた。 ■考え方次第で、日々の生活は変わる 考え方1つで日々の過ごし方は、まるで違ったものになる。本書を活用して、発想の転換を促す言葉の数々に、ぜひ触れてみてほしい。