自費出版した「お袖狸と大蛇の話」を書店で手にする松岡さん

　松山の伝説を題材とし、創作を大幅に加えた物語2編を収めた文庫本「お袖狸と大蛇の話」を、松山市の会社員松岡亨さん（52）が自費出版した。いずれも江戸時代初期が舞台で、時代背景や歴史上の人物も盛り込んでいる。 　松岡さんは会社勤めをしながら小説の執筆に取り組み、2019年には大洲市の「瑠璃姫伝説」を題材にした物語を自費出版した。今回が2作目。タヌキ好きが集う「いよ狸サロン」に参加した際、愛媛のタヌキの魅力をもっと発信したいと思ったのがきっかけとなった。 　文芸社刊、660円。県内では明屋書店の各店や、紀伊国屋書店いよてつ高島屋店で販売している。