【陸上】女子3000m障害の元世界チャンピオン・ジェルトの処分解除に対してAIUが上訴
アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は12月5日、女子3000m障害オレゴン世界選手権金メダルのノラ・ジェルト(カザフスタン)が違反を犯していないとする懲戒審判委員会(A panel of the Disciplinary Tribunal)の決定に対し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴したことを発表した。 女子マラソンのゲメチュがドーピング違反で暫定資格停止処分! 今年の東京では2時間16分56秒で2位 ジェルトは今年4月にABP(生体パスポート)に関連する違反があったとして暫定資格停止処分を受けていたが、11月に懲戒審判委員会がこの件について立証できないと判断し、処分は解除されていた。 ジェルトは17年にケニアから国籍変更した28歳。21年はダイヤモンドリーグの年間優勝を果たし、22年には世界歴代3位(現4位)の8分53秒02の自己記録をマークしていた。 AIUは今年、女子100mハードルの世界記録(12秒12、22年)保持者、T.アムサン(ナイジェリア)についても、居場所情報関連義務違反をめぐって同様のプロセスを経てCASに上訴している。
月陸編集部