新紙幣で自販機・券売機どうなる 発行まで1カ月 「電気代、原材料も…トリプルパンチ」 苦慮する業者
テレビ西日本
7月から新しい紙幣の発行が始まります。 公共交通機関などで準備が進む一方、困惑の声もあります。 対応に追われる福岡の状況を取材しました。
【2019年4月】 ◆麻生太朗財務相(当時) 「世界最先端の偽造防止技術を搭載」
麻生元財務大臣の会見から、はや5年ー いよいよ7月3日に、約20年ぶりとなる新紙幣が発行されます。 新しい1万円札は、現行の福沢諭吉から近代日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一の肖像にー 5千円札は、津田塾大学を創設した津田梅子にー 1千円札は、ペスト菌を発見した北里柴三郎へとデザインが変わります。
◆記者リポート 「こちらは今の1万円札です。このアラビア数字が、新しいお札では中央にきて、大きく分かりやすくなっています。」 使用する誰もが分かりやすいように、数字を大きくした新しいお札。
「3Dホログラム」と呼ばれる世界初の偽造防止技術も採用されていて、お札を動かすと肖像の見え方が変化します。 そんな新紙幣の発行まで約1ヵ月ー 福岡の街の人はー ◆女性 「実感ないです」 ◆男性 「1万円札といったら福沢諭吉というイメージだったので、ちょっと慣れるまで時間がかかりそう」 ◆女性 「飲食店は大変ですよね、機械とか変わったりするので」
現金を扱う飲食店の対応は? 福岡市早良区にある「麺家菊二朗」。 店内はほぼ満席の状態です。 客の目当ては、豚骨ではなく豚肉で作った旨味の強いスープに、極太の自家製麺を投入。 そこに山盛りの野菜と厚切りチャーシューなどを加えて完成したのが、いわゆる「二郎系ラーメン」で、店には連日、大勢のファンが詰めかけています。
そんな人気店の営業を支えているのが「券売機」です。 ◆麺家菊二朗・菊池由朗さん 「人件費が1人分というか、1人分以上の活躍をしてくれるので、これがないと正直商売にならないくらい重要ですね」
この券売機で使えるのは現行の紙幣のみ。 7月から発行される新紙幣に対応するためには、券売機の交換が必要となります。