富士山 山開き初日は…強風で大荒れ 登頂断念する人も続出
日テレNEWS NNN
7月1日、富士山の山梨県側では山開きを迎えました。初日は荒れた天候となり、5合目でもスタッフが登山客を制止する場面も見られました。
暗闇の中を吹き荒れる突風。それでも登山者たちは、先へと進みます。「Closed」の看板は何度も風にあおられ、元に戻してもすぐにまたあおられます。 最大瞬間風速は29.1メートル。富士山の山開き初日は、“波乱の幕開け”となりました。 山梨県の担当者 「(午前)3時になりましたので開門いたします」 富士山には、静岡県側と山梨県側の4つの登山ルートがありますが、7月1日から山梨側の「吉田ルート」が開通。 大きく変わるのが登山ルールです。
過去の「吉田ルート」の映像に映る“無数の光”は、頂上を目指す登山者たちのヘッドライトです。近年、富士山ではリスクを考えず一気に頂上を目指す“弾丸登山”や外国人観光客などが押し寄せる“オーバーツーリズム”が問題に。 その対策として今年から入山規制を行い、1日の上限を4000人に制限し2000円の通行料を課すこととなったのです。
しかし、その記念すべき初日、午前3時頃。 山梨県の担当者 「危ないですよ、本当に!」 5合目に新たに設置された「入り口ゲート」では、開門早々… スタッフ 「あなたたちに死んでほしくないんです」 登山客 「わかってる、でも試してみたいんだ」 スタッフ 「あなたはわかってないんです、本当に危ないから」 強風のため、スタッフが登山客を制止する場面が見られました。
前日から風が強かった富士山。麓から5合目につながる富士スバルラインも、7月1日午前0時から「通行止」となったのです。(午前0時から約9時間通行止め) 通行止めに巻き込まれた登山客 「栃木県から来ました。ことしは7月1日に登ろうと思って」 通行止めに巻き込まれた登山客 「78歳です。もう30~40年(山開き初日に)来ています」 その後、「通行止め」は解除され、登山客は徐々に増え始めましたが…