【野村克也の本格野球論】主題「人生の“悔い”」
妻の死であらためて「夫婦とは何か」を考えさせられた
池田高を率いて甲子園で全国制覇も経験した蔦監督/写真=BBM
人間とは、つくづく厄介なものだ。 その人がいるときは何も感じないのに、いなくなったとたん、あれこれ考えてしまう。今、それを実感しているのは、女房(※編集部注:昨年12月8日に永眠した沙知代夫人)のことだ。 仕事を終え、自宅に戻ってもガランとして、どうにも居心地がよくないのだ。そりゃあ、そうだろう。まず、話し相手がいないのだから。やはり人間、他者との会話が必要なのだと思う。家の中に一人でポツンといると、それでなくても言葉数の少ない私が、ますます無口になってしまう。 ……と、ここまで書いてハタと気づいた。今思えば・・・
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週刊ベースボール