【独自・ファイターズ】最下位から優勝も経験 ベテラン・伏見寅威「譲るつもりない」闘志メラメラ
チーム野手最年長「扇の要」キャッチャーとして今シーズンもファイターズを支えた、北海道千歳市出身の伏見寅威選手。 2024年シーズンを振り返ってもらいました。 (伏見寅威選手)「もっと試合に出たいという気持ちはもちろんあるんですけど、特に終盤戦、順位が競っていた時に多く試合を出してもらって、勝ちに貢献できたのは最低限の仕事は出来たと思う」 シーズン終盤、同じキャッチャーの田宮裕涼選手が台頭して出場が少なくなった時期もありましたが、勝負のかかる夏場以降は活躍の機会が一気に増え、ベテランらしい安定したプレーでチームに貢献。 6年ぶりのCS出場へと導きました。 印象的だったのは5月12日のロッテ戦。 この日が自身の誕生日だった伏見選手は、1点ビハインドの9回に代打で登場。 値千金のタイムリーヒットを放ち、サヨナラ勝利に貢献。 今シーズン、チャンスの場面での勝負強さはチームでもトップクラスでした。 (伏見寅威選手)「結果的に打点や勝負所でのヒットが多く出たシーズンだったと思うので、これまで取り組んできたことを出すことができた」 2024年がプロ12年目の伏見選手は、2022年まで在籍していたオリックスバファローズでパ・リーグ連覇も経験。 しかし、優勝する前の年までは2年連続で最下位。 2023年までのファイターズにも同じ雰囲気を感じていたと言います。 (伏見寅威選手)「オリックスの時に感じたように、6位から優勝は常にあり得ると思っていて、ファイターズに来てからも全然可能性が無いわけじゃないし、(上位進出)が大いにあると思っていたことが今年起きた。勝っていくと本当にちょっとしたミスが勝ち負けに繋がったり、毎日苦しい日々が続くので、勝ち続けるって良いようで苦しい。それを若手のみんなも今年知ることができたと思うので、来年も苦しさから逃げないで何とか勝ち続ける強いチームになっていきたい」 勝ち続ける喜び、そして苦しさも知るベテランだからこそ、これからのファイターズには欠かせない存在です。 (伏見寅威選手)「若い選手もたくさん出てきているので、僕も負けないように、譲るつもりはないという気持ちでやらなければいけないと思う。やっぱりキャッチャーは伏見だなと言ってもらえるように頑張っていきたい」