FAソト争奪戦 メッツの札束攻勢にヤンキースオーナー「心配だ」「痛手になる…」
FAで注目されるフアン・ソト外野手(26)との再契約を目指すヤンキースオーナーのハル・スタインブレナー氏が、1度目の交渉を終えた感触を口にした。 【写真】大谷とソト ソトをめぐってはメッツ、レッドソックス、ブルージェイズ、フィリーズ、ドジャースらと大争奪戦を展開。各球団が南カリフォルニアの代理人のスコット・ボラス氏の事務所に出向いて交渉が行なわれているが、本命視されるメッツは大富豪オーナーで知られるスティーブ・コーエン氏が「6億6600万ドル(約1026億円)を1度目で提示した」との情報もあり、提示額は青天井で高騰しているとみられる。 ヤンキースもニューヨークの宿敵に奪われるわけにはいかない。米「デイリーニュース」などによると、今週に入ってキャッシュマンGM、ブーン監督らとボラス氏、ソトと会談した同オーナーは「非常に素直な対話だった。いい会合だった。彼はここ(ヤンキース)で1年を過ごして当然ながら我々の組織について多くを学んだと思うし、時間を楽しんだと思う」と話した。ソトからチームの育成システムについての質問もあったという。 またソトとの関係性についても「昨シーズンはそれほどお互いを知らなかった。彼はクラブハウスでは〝ゾーン〟に入ると聞きましたし、ブーンのオフォスに引きずり込んで会話するわけにもいかない。しかし、カリフォルニアではそのことも話しました。彼が復帰するならゲリット(コール)、やジャッジと築いているような関係を築きたいと明確に伝えました。そのメッセージは伝わりました」とソトとのさらなる信頼関係の構築を約束した。 メッツの破格の〝札束攻勢〟には「もちろん心配だ」としながらも「スティーブとの関係は良好だが、どのオーナーもその選手が自分のチームにとって重要な選手ならやることをやる。うまくいかなければ、彼がどこに行くにせよ、少しは痛手になるだろう」。次回交渉は「分からない」とし、細かい金額の話にも触れなかった。 残留を願うブロンクスのファンの期待を一身に背負い、全力を尽くす覚悟だ。
東スポWEB