【阪神】佐藤輝明の爆発待ったなし 二塁打3本初猛打賞、全て2ストライクから「感覚よかった」
<ヤクルト6-5阪神>◇30日◇神宮 惜しかった! 阪神佐藤輝明内野手(25)の全開が近そうだ。二塁打3本で打線をけん引。1試合3安打は今季初めて。複数の長打も同様だった。 【写真】フェンス直撃の二塁打を放つも、スタンドに届かず悔しそうな佐藤輝明 ショッキングな負けでも少しだけ前を向ける。そんな弾道だった。まさかの1点を追いかける状況になった9回。大山の併殺打で万事休すと思われたが、前川が四球で出塁。佐藤輝は追い込まれながら、左腕田口のスライダーにバットを合わせた。逆方向への鋭いライナーは、深く守っていた左翼手並木の頭を一瞬で越えた。同点の期待感が高まったが、植田が本塁タッチアウトになった。 「球場にも助けられながら。感覚はよかったと思います。できることはやったので。また火曜日から頑張ります」と、佐藤輝は淡々と試合を振り返った。 打席内容も充実していた。6回は高々と打ち上げ、風にも乗ったか、右中間フェンスを直撃。8回の先頭では力強く引っ張ってライナーで右翼線を襲った。ともに貴重なホームを踏んだ。9回も含め、すべて2ストライクからの快打だ。 岡田監督の“予言”は的中している。27日の中日戦(甲子園)で2ストライクから放った左前2点打を「あの打ち方ができるんやったら、最初からやってくれと思うよ」と良化の兆しを認めた。その後も打ち続け、6試合連続Hランプ。開幕から2割前後をうろついた打率も、今季最高の2割3分2厘まで上がった。 あとは2カ月以上「3」で止まっている本塁打だけ。その雰囲気はプンプンとにおっている。【柏原誠】 ▼岩崎(8回に緊急救援も山田に決勝打を許し)「勝負に負けたということです」 ▼漆原(8回2死一、二塁で救援したが長岡に同点3点二塁打を浴びて3敗目)「次は打たれないように修正しないといけない」 ▼桐敷(8回に3番手で登板も四球から崩れ今季ワースト3失点)「あの四球が全て。ウルシさん(漆原)にも申し訳ないことをしてしまいました」