韓国・米国・カナダ 北朝鮮で拘束の韓国人6人の解放求める
【ソウル聯合ニュース】韓国人宣教師のキム・ジョンウク氏が北朝鮮に拘束されてから4000日となる20日、韓国と米国、カナダの政府が北朝鮮に拘束されている韓国人6人全員の解放を求めた。 韓国政府は金暎浩(キム・ヨンホ)統一部長官名義の声明で、「今、北には国民6人が本人の意思に反し、自由を奪われたまま長期間違法に拘束されている」として、「北の違法で反人倫的な蛮行を非難する」と強調。「6人が家族の元へ戻ることは国際社会が注目している問題で、即時解放を促す国際社会の連帯はさらに強力になる」とし、「北は事案の深刻さに気付き、国際人権規約違反に対する国際社会の強力な警告を厳重に認識しなければならない」と主張した。また、日本人拉致被害者問題を含め世界各国の民間人が北朝鮮の違法行為の犠牲にならないよう、国際社会との連携を引き続き強化する方針を示した。 米国務省も「不当に拘束された韓国人の即時かつ無条件の送還」を求める声明を発表した。同省が韓国人拘束者問題で声明を出すのは初めて。 カナダ外務省はキム氏ら韓国人拘束者の解放を求める声明をSNSに投稿した。 キム氏は中国と北朝鮮を行き来しながら救援事業と宣教活動を行い、2013年10月8日、平壌で拘束された。翌年5月に国家転覆陰謀罪や反国家宣伝扇動罪などで無期労働教化刑(無期懲役に相当)を言い渡された。韓国人宣教師の金国紀(キム・グクギ)氏と崔春吉(チェ・チュンギル)氏は14年に拘束され、15年に無期労働教化刑が確定した。韓国籍を取得した脱北者3人は16年に北朝鮮に拘束された。北朝鮮当局は米国人やカナダ人ら外国人は解放したが、韓国人6人については生死や所在などについても明らかにしていない。
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