『姫様“拷問”の時間です』白石晴香×小林親弘インタビュー! 信頼し合うふたりだから生まれたボケとツッコミの掛け合いが作品を昇華させる
集英社の漫画アプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の『姫様“拷問”の時間です』がTVアニメ化。2024年1月8日からTOKYO MX、BS11、関西テレビで放送中だ。 【写真】2人そろってのダブルピースで仲の良さが伝わってくる小林親弘&白石晴香 本作は、魔王軍に捕らえられた国王軍の王女にして第三騎士団騎士団長の姫が、拷問官から目の前で熱々のたこ焼きを食べる様子を見せられたり、まったりと温泉に入れられたりなど、趣向を凝らした数々の“拷問”を受けることになる、というストーリー。 今回は姫役・白石晴香とエクス役・小林親弘にインタビュー。お互いに信頼しているからこそ生まれた掛け合いについてのほか、2024年の目標や、おふたりが推したいエンタメについてお聞きしました。
◆最初に原作を読んだときの感想を教えてください。 白石:オーディションを受ける前から原作を読んでいたのですが、とにかく面白くて。「こんなに声を出して笑ったのは久しぶり」というくらい笑いながら、最新話まで一気に読んじゃいました。食べ物に関連する“拷問”や数々の誘惑をされる姫様の気持ちには共感するばかりです。 ◆“拷問”と聞くとシリアスな作品なのかなと思っていたら、実際はぜんぜん違うという。 白石:いい裏切り方ですよね(笑)。 小林:姫様は確かに高貴な人なのに、日常の小さな喜びを発見するのがとても上手なんですよね。そういう姫様の様子を見ていると「昔はこういう些細なことを面白いと思っていたよな」と懐かしくなり、ちょっとウルっときました。 白石:些細なことを掘り下げるのが、本作はとても上手いですよね。 小林:誰でも1回は感じるであろうことを物語として広げるのがとても上手で。先生の視点がすごいなと思いました。 ◆演じるキャラクターの紹介をお願いします。 白石:姫は国王軍の王女にして第三騎士団騎士団長ですが、現在は魔王軍に囚われています。間違いなく強いですし、みんなを率いることもできる人なんですけど、“拷問”を受けるときは、よだれまみれになることもあって(笑)。騎士らしいかっこいい部分と、欲望の化身となるかわいい部分が共存しているんですよ。高貴なはずなのに庶民的過ぎるので、見ているみなさんに騎士だと忘れられないよう、頑張って最後まで演じました。 小林:僕が演じるエクスは、代々王家に仕えてきた意思を持つ聖剣です。姫様と共に魔王軍の手に落ちて監禁されています。……まぁ、ポジションとしてはツッコミ役ですね(笑)。読者のみなさんが「これ、おかしいんじゃないの」とツッコミを入れたくなるところを代弁してくれる存在と言えるかもしれません。「姫様は絶対にそういうことはしません!」という発言は、前振りのような気がしなくもないですが(笑)。 白石:確かに(笑)。 小林:ただ、中盤ぐらいの収録で「姫様を尊敬する気持ちを忘れないで」というディレクションを受けたことがあって。エクスは本気で「姫様は絶対に変なことをしない」と思っているんです。 白石:「もうこいつ、いつも屈するからダメだろうな」という小林さんの気持ちが、漏れちゃっていたんですよね(笑)。 小林:「今日もどうせダメだろうな」という諦めが強すぎてしまったようで、指摘を受けました。 白石:エクスくらいは姫様のことを信じてください! 小林:か、かしこまりました! ◆続いて、お互いが演じるキャラクターの印象も教えてください。 白石:エクスは状況説明などをしっかりしてくれて、ストーリーを締めてくれる存在だと思っています。剣ではありますが、アニメになったときにエクスの表情みたいなものがより見えてきたんですよね。それは演出に加えて、小林さんのお芝居の力があったからだと思っていて。 ◆小林さんのツッコミぶりはいかがでしたか? 白石:エクスって、ほとんどのツッコミが「姫様!」なんですよ。でも、小林さんはものすごいバリエーションの「姫様!」でツッコんでくださって。アフレコの終盤あたりには「姫様!」ボイスを集めた音源を出してほしいと思うようになったくらいです。 小林:その音源、必要!? 白石:聞き比べたくなるほど、巧みなんです(笑)! 回を増すごとにバリエーションも増えていき、驚くばかりでした。そのツッコミに耳を傾けてしまった瞬間、感情がボロボロって崩れると思って。実はアフレコ中は、できるだけ聞かないようにしていたんです。 小林:えっ、そうだったの!? 白石:はい(笑)。それでも笑いをこらえられなくなりそうなときがあって。それくらいインパクトのあるツッコミをたくさんしていただきました。 小林:エクス役が決まった段階では、誰が姫様役になるのかは知らなくて。しばらくしてから、「白石晴香さんです」と聞いたときに、この作品は成功すると確信しました。というのも、違う作品でも白石さんと共演していて、ボケにゆるぎない信頼を置ける方だということを分かっていたから。実際、予想していないボケを常にしてくださいました。 白石:「ボケ」って言われるとちょっと……(笑)。姫様は本気なんですけど! 小林:そうね(笑)。その本気がめちゃくちゃ面白い。本当にどんな出方をするのか予想できなかったので、後半の話数からは、姫様との掛け合い部分は事前練習せずに本番へ臨んでいました。どう出るか分からないから、決め過ぎてもしょうがないですし。乗っからせていただきました。 白石:姫様は心の声が漏れちゃうタイプなので、全力でその様子を表現しました。それをエクスが全力でツッコんでくれるんです。私も小林さんに絶対的な信頼があって。だからこそ生まれた掛け合いもあったんじゃないかな。 小林:それはあった気がします。現場で「ここ、アドリブお願いします」と急にお願いされることもありましたが、すんなりできて。
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