柿「天下富舞」2玉100万円 3年連続大台、愛知県で初せり
岐阜県のブランド柿「天下富舞(てんかふぶ)」の初せりが10月31日、愛知県豊山町の名古屋市中央卸売市場北部市場であり、最高級品の「天下人」は、3年連続で過去最高値と並ぶ2玉100万円(税別)となった。 掛け声が飛び交った「天下富舞」の初せり 「天下富舞」は、県開発品種「ねおスイート」の中で、糖度、重さ、外観で基準を満たしたもの。JA全農岐阜が商標登録をしている。3通りの格付けのうち、最高級品の「天下人」は、糖度25以上と重さ300グラム以上の両方を満たすことが要件だ。 初せりの前には、全農岐阜の西村寿文県本部長が「今年は玉付きが良く、しっかりと糖度が乗った。産地の活気が生まれるような取引をお願いしたい」とアピールし、活発なせりを要望した。 JAぎふの櫻井宏会長らが初せりを見守り、丸進青果が「天下人」を落札した。同社の佐々雅次果実統括部長は「消費者に広く知ってもらうため、この価格を付けた。天下富舞の宣伝・PRに力を入れる」と話した。最高値の柿は同日、名古屋市のスーパー、バロー高辻店に並んだ。
日本農業新聞