福島県双葉町復興の一翼に 福島市で政経懇話会 浅野撚糸社長が講演
福島政経懇話会(会長・内堀雅雄知事)の第292回例会は18日、福島市の民報ビルで開かれた。福島県双葉町に事業所を構える浅野撚糸(本社・岐阜県)の浅野雅己社長が「双葉で描く、町工場の未来」と題し講演し、町の未来を紡いでいく決意を語った。 浅野氏は独自のブランドを確立して社の危機を脱した経緯や、その過程で味わった苦労、支えてくれた家族への感謝などを紹介した。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を目指す双葉町に進出した思いを振り返り、「帰還者の雇用や交流人口拡大への一翼を担いたい」と述べた。 浅野氏は岐阜県安八町出身、福島大教育部卒。教職を得て浅野撚糸に入社し、1995(平成7)年に社長に就任した。昨年、双葉町に製造や交流の拠点となる施設「フタバスーパーゼロミル」を設けた。