取材ノート 中部の核融合関連企業を探索
■自分の中で、最近のホットなテーマが、核融合発電だ。発電時に二酸化炭素(CO2)を排出せず、高レベルの放射能廃棄物も発生しないため、次世代のクリーンエネルギーとして期待されている。ただ、現状では技術的にも経済的にも課題が山積しており、実用化は2030年後半から、50年代とみられている。 最近の株式市場をみると、電気自動車(EV)や半導体関連の過熱感が落ち着いてきたことで、徐々に核融合発電が、テーマ株として存在感を増してきた。米IT大手企業などは、スタートアップへの出資を加速。国内でも関連するニュースを目にする機会が増えてきた。 筆者としても、中部企業で関連銘柄がないか探し、先日ようやく1社記事化することができた。引き続き、スタートアップも含め、核融合発電実現へ技術を磨く企業を取材していきたい。 一方、CO2フリーの核融合発電が実現すれば、世界的にEV普及が再加速するとみられる。自動車産業が集積する中部地域にどのような影響が出るのかも、注視する必要がある。
■川原 和起(かわはら・かずき)自動車、セラミック業界を担当。昨年、姉に子どもが生まれ、今年10月には、第2子も出産予定。かわいすぎる子が生まれると、叔父はお金がもたなくなるので、中の上くらいでお願いしている。