「住みたい田舎1位」 福島・浪江町で移住者急増の理由
原発の事故で6年間、人口がゼロだった福島県・浪江町で若者の移住が増えています。「住みたい田舎1位」に選ばれた町に一体何が起きているのでしょうか。 【映像】支援制度の下で移住、企業する人も増加 いまも帰還困難区域が町の面積の8割を占める浪江町。その一部で20日から除染が始まりました。そんな町に現れたのは… 「浪江の農業を盛り上げるエゴマン!」 「移住待ってるぜ移住マン!」 「浪江の特産品大堀相馬焼ウーマン!」 「浪江で筋肉超回復マッスルマン」 「我らなみえアベンジャーズ!!」 ご当地ヒーローに扮し町をPRするのは30代の若者たち。メンバーの中には首都圏から移住してきた人もいます。 「(移住の決め手は)人が温かい場所なので、何かやりたいなと思ったことがあるとみんなが助けてくれる」(神奈川県から移住 「移住マン」こと千頭数也さん) 今年の「住みたい田舎ベストランキング」(人口1万人未満の町)で1位になった浪江町。いま住んでいる人の約3割が移住者です。充実した支援制度の下で、移住して会社を立ち上げる人も増えています。 「震災と原発事故があって本当に様々な課題がある。自分のやりたいこととその課題をマッチングして仕事ができるということだと思っている。課題がたくさんある=仕事のチャンスがたくさんある」(「エゴマン」こと緒形亘さん) 原発事故から13年、町は大きく変わろうとしています。 「(復興について)少しずつ人口も増えてきているし町の様子も変わってきているので、期待を含めて長い目で見ていこうかなと」(東京からUターン 和食店経営・黒坂千潮さん) 「(復興について)除染がけっこう進んでいることもあり、いろいろな取り組みがある」(千頭さん) 次世代のエネルギーとして期待されている水素。一般の家庭で利用する実験が行われています。巨大な水素製造施設もあります。全国に先駆けた「水素タウン」を目指していますが、それだけではありません。国際的な研究拠点が去年設立され、500人もの研究者が集まる計画です。 「(移住者増加の理由は)復興に将来のビジョンをもってチャレンジをしている。そのチャレンジに共鳴をする若い世代の方々が多くおられると私は思っている」(浪江町 吉田栄光町長)
ABEMA TIMES編集部