DeNA・度会隆輝が5年ぶりの甲子園で躍動 六回までに今季6度目の猛打賞
(セ・リーグ、阪神―DeNA、9回戦、21日、甲子園)甲子園の三塁ベンチからグラウンドに足を踏み入れ、声を弾ませた。「高校野球でプレーしたときよりも小さく感じる」。DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=は強い西日を浴びながら、精力的に試合前練習に励んだ。 【写真】「優しくて性格も一流」笑顔で筒香嘉智に抱きつくDeNA・度会隆輝 甲子園でプレーするのは、横浜高2年時に出場した2019年の選抜大会以来5年ぶり。高校時代は1年夏を含め2度、聖地に立ち、全て代打で通算3打数1安打。3年時は新型コロナウイルス禍で春も夏も大会が中止となった。 社会人のENEOSで荒波にもまれ、一回りも二回りも大きくなり、プロとして甲子園に帰ってきた。11勝7敗と勝ち越した交流戦ではチームの起爆剤となり、勢いそのままにリーグ戦の再開初戦を迎えた。 一回の1打席目は三塁線、四回の2打席目は三遊間を破る安打。さらに、六回の3打席目も左前に運んだ。いずれも西勇に追い込まれながら厳しいコースをファウルで逃げ、巧みに左方向へ運び、今季6度目の猛打賞(1試合3安打以上)を記録した。 「高校野球をやっている子たちからしたら特別な場所。プロとしてそういう場所で野球をやれるのは楽しみ」とプレーを待ち望んでいた舞台。持ち前の打力で快音を奏でた。