色鮮やかに照らされる善光寺 6日から「長野灯明まつり」
厳冬の空に光の幻想的な空間を演出する「長野灯明まつり」は6日から14日までの日程で長野市の善光寺を中心に始まります。長野冬季五輪(1998年)を記念して「平和」をテーマに毎年開催し、今年は13回目。善光寺本堂などが鮮やかな色の光に彩られ、市街地には多くの手作りの灯籠が輝いて、春を待つ人々を魅了します。北陸新幹線金沢延伸後では初の開催となり、沿線から多数の来訪が見込まれています。
長野冬季五輪を記念、今年で13回目
長野灯明まつりは冬季五輪後の2004年から「オリンピックの平和を願う精神」を長く伝えていこうとの目的で始まり、長野市、商工・市民団体などで実行委員会を構成。国内外で活躍している照明デザイナーの第一人者、石井幹子(いしい・もとこ)氏による善光寺の5色のライトアップや、善光寺表参道の中央通りに置いた700以上の灯籠で冬の善光寺周辺を彩ります。 期間中のライトアップやイベントは善光寺周辺、中央通り、JR長野駅前で午後6時から9時まで開催。善光寺周辺でのオープニングセレモニーは6日午後5時30分から6時まで。クロージングイベントは善光寺周辺などで14日午後7時45分から8時までです。
初日6日の午後3時から5時までは善光寺大勧進でリオデジャネイロ五輪・パラリンピック出場選手のトークショーや五輪関連の映画上映を予定。13日の午後6時から7時までは会場近くの城山公園ふれあい広場で、俳優・歌手のつるの剛士さんの「平和のうたごえ」コンサートがあります。コンサートを前に午後5時中央通りトイーゴ広場集合で城山公園までキャンドルを掲げて平和を祈る行進(参加費1000円)もあり、参加者はコンサートの優先席に入場できます。
市民や企業の手作り灯籠も見どころ
善光寺のライトアップとともに来訪者を喜ばせるのが市民や企業による手作りデザインの灯籠の一斉展示。灯籠に貼った切り絵が浮かび上がり、それぞれのデザインを楽しみながら善光寺へ上っていく人々でにぎわいます。ほかに善光寺宿坊の茶会や餅の振る舞いがあり、屋台も出て家族連れなどを楽しませます。 また、JR長野駅前広場では地元の切り絵作家・柳沢京子さんと長野県千曲市出身の画家・越ちひろさんの共演による大きな灯籠の展示「ゆめ大灯籠」も期間中午後6時からあります。 2015年3月に北陸新幹線・長野―金沢間が延伸開業してから初めての灯明まつりとなり、実行委員会など関係者は富山、金沢からの新規の来訪者も含め昨年以上のにぎわいを期待しています。 ※写真は昨年の模様。いずれも中嶋秀麿氏撮影。 (高越良一/ライター)