東京五輪機に開業したホテルニューオータニ 60周年、公式行事の舞台【経済トレンド】
国内外の賓客を迎える国際ホテルとしてホテルニューオータニを開業し、2024年に60周年を迎える。ほかにも国内外に13のグループホテルがある。(共同通信=川村剛史記者) 1964年の東京五輪の前年、実業家の大谷米太郎(おおたに・よねたろう)がホテル開業のため会社を設立。宿泊施設不足を懸念した国の要請に、大名屋敷跡地を購入した私有地を提供した。1964年、東京都千代田区で日本初の地上70メートル、17階建て高層ビルが完成。2012年、現在の社名「ニュー・オータニ」に。 富士山を見晴らす高層階のレストランや、四季折々の風情を伝える広大な日本庭園は多くの人の目を楽しませている。 新年の準備に追われずにホテルで過ごす「お正月プラン」を1966年から始めるなど、時代を先取りするサービスを提供。東京での過去3回の先進7カ国首脳会議(サミット)など、多くの公式行事の舞台にもなっている。 25年前に館内の生ごみを有機堆肥に変えて活用する仕組みを導入するなど、環境配慮の取り組みも積極的に進める。
「常に新しいことに挑戦し、家族だんらんから国際会議まで多様なニーズに応じます」(担当者)