ワークマンの新作ビジネスバッグ、トレンドの“ビジネスカジュアル”を取り込んだ差別化ポイントとは?
同商品の素材は表側がナイロン90%とポリエチレン10%、裏側がポリエステル100%で中国製となっていた。 色はブラックとダークグレーで、表面は◇や×の繰り返しデザインになっており、「耐切創機能をデザインにも反映した」大後氏のこだわりだという。背負った感じは下の写真のようになるが、背中クッション・肩ひも部分が分厚く、長時間の使用でも疲れにくい。ある程度の荷物が入るので国内の1泊出張でも使えそうだ。
同シリーズの6800円の商品には、例えば「トールバックパック」がある。機能性は変わらないが、サイズは約24L(縦約51㎝×横約26㎝×幅約17㎝)と少し小さめ。荷物の多さや使い勝手に応じて選ぶ。 ■無縫製の「シームレス」シリーズ 「一方の『シームレス』は無縫製という意味で、できるだけ縫製をせず圧縮で立体的に仕上げたアイテムです。この技術を採用したことで上質で高級感のあるフォルムにもできました。圧着シームテープを用いて隙間から水が入らない構造や止水ファスナー仕様はアンブレテックスと変わりません。クッション付きでPCも安定して入ります」(同)
同じようなリュックタイプでも「シームレス アーバンバックパック」(6800円)は、前述のアンブレテックスの「グランドバックパック」や「トールバックパック」に比べて、さらに小ぶりだ。素材は表側も裏側もポリエステル100%で、商品サイズは約18L(縦約43㎝×横約29㎝×幅約14㎝)となっていた。 ドリンクホルダーがないので飲料は直接バッグの中に入れる。そこまで荷物が多くない日に向きそうだ。ここで紹介した商品はワークマン全店で購入可能だという。
「近年のビジネスバッグ市場をどう見ているのか」も聞いてみた。 「選び方はさまざまですが、利用シーンについてはオン・オフの境目が低くなったことを感じます。例えば、同じリュックで平日の仕事も休日の外出もする人が増えたのではないでしょうか」(大後氏) バッグ選びは服装とも関連性があり、ビジネス現場のカジュアル化も大きいだろう。気候も昔に比べて秋が短くなり、取材をしていても「秋らしいコーディネート」が薄れたと感じる。